津軽の象徴岩木山に、「お山参詣」の様子を撮りに行ってきました。旧暦8月1日の岩木山神社の大祭に行われるれるもので、津軽最大の秋祭りです。五穀豊穣、家内安全を祈願する為、津軽一円の村々から巨大御幣や幟をたて、お供え物を持って、行列を組んで人々が集まります。
 「サイギサイギ」の登山囃子が有名ですが、境内では登山囃子の大会や奉納相撲大会などで賑わった後、夜中から山頂に登り、日の出を拝みます。
 この日は4年ぶりの晴天、大変な賑わいになってました。テレビの取材が3組、他にプロと思われるカメラマン多数、素人は数え切れないほど・・・ベストポジションにはカメラの列が・・・おっ、お願いだから私にも撮らせておくれ・・・



 
 岩木山神社大鳥居・この後ろに覆い被さるように岩木山が見えているのですが丁度、雲のため写ってません、ねぇ。残念。下の小さい画像は全て拡大できます。
ふもとの岩木町役場から3時間かけて登ってきた一行、岩木町では「お山参詣」保存のために、一般参加者を募ったり、お囃子講習会を行ったりしています。他にも弘前市撫牛子・十腰内・柏町等等。昭和40年代前半くらいまでは、弘前市を通って岩木山へと向かう行列が見られたそうです。(ナカムラの記憶にもかすかにあります)今は大抵岩木町までバスで来て残りを歩くそうです。


大幟は10mを超えます。村の力自慢が、まわしに立てて、天辺から伸びた紐一本でバランスをとりながら歩きます。鳥居を倒さずくぐるのが大一番の見せ場。観客も力が入ります「ソレ、ケッパレ、オケルナ!」と声が飛びます(隣にいたじさま、あんまり力入って真っ赤サなって、アダルんでねべが・・と思ってまった)

将来のきれいどころ

今の、きれいどころ

昔の、きれい・・どころ

うむむ・・・


神社の石段を登り切って拝殿にお参りです。拝殿前には各村の幟・御幣が並んで賑やかです。御幣はカンナかけした薄い木でできていますが、これを1枚いただくとご利益があるとかで、次々貰いに来る方が・・・
ビニール製のもありますが、こちらはご利益なさそうだナァ。



参道にビッシリ並んだ露天。おなじみの金魚すくいや綿あめ・津軽ならではのねぷた笛・嶽のキミまで。
「今日だっきゃ夜中までやるんだヨォ」とおばちゃん達。お体に気をつけて・・・

お囃子に出ていた小学生。今日は学校休んで来ました。

記念にどお。すげ笠もあるよ。

ねぷたの笛こ。登山囃子も同じ笛こでよごすね。
津軽塗りのもあるよ。
本当は床屋さん。でも、おいの畑のキミだおん。メえよう〜

 付録 >> お山参詣の唱言  
 『サイギサイギ』(懺悔懺悔) 過去の罪過を神仏の前で悔い改める
 『ドッコイサイギ』  (六根懺悔) 眼、耳、鼻、舌、身、意。この6根の迷いを捨て、穢れのない身になる。
 『オヤマサハツダイ』 (御山八大) 観音菩薩、弥勒菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩、地蔵菩薩、不動明菩薩、虚空蔵菩薩、金剛夜叉明王の八大柱の神仏
 『コウゴウドウサ』  (金剛道者) 金剛石のようにゆるぎない信仰を持つ巡礼
 『イーツニナノハイ』 (一一礼拝) 八大柱神の神仏を一柱毎に礼拝する
 『ナムキンミョウチョウライ』(南無帰命頂礼) 自分の身命を捧げて仏菩薩に帰依し、神仏の戒めに従う



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